RapiDxFire qPCR 5X Master Mix GF
ハイパフォーマンス・凍結乾燥可能な高感度病原体検出ためのマスターミックス
特長
- 5X dye-freeで柔軟な反応セットアップ、プロトコール
- 高感度検出
- 幅広いダイナミックレンジでマルチプレックス対応
- 48時間ベンチトップ安定性で自動化ワークフローに最適
- グリセロールフリー、Tritonフリー、高濃度及びバルク提供により調整可能なテスト開発、凍結乾燥オプションが可能
- ISO13485認証取得工場で製造しているので、バッチ間の高い再現性
- RapiDxFire 1-step RT-qPCR system(製品ページへリンク)の構成品として、ウイルスRNA病原体の効果的な検出
診断キットの開発を念頭に置いて処方された RapiDxFire qPCR 5X Master Mix Glycerol Free (GF) は、遺伝子特異的プライマーおよび加水分解プローブと組み合わせて、ハイスループットのラボ開発テスト (LDT) ワークフローですぐに使用したり、凍結乾燥してポイントオブケア(POC)デバイスで使用したりすることができます。Passive Reference Dyeが含まれていない5倍濃度で提供されるこのMaster Mixは、サンプル添加量を増やすことができ、一度に最大5つのターゲットを検出できます。ISO13485認定施設で製造された RapiDxFire qPCR 5X Master Mixは、小規模な開発サイズから大規模な生産バッチまで利用可能で、診断テストの開発プロセスを支援します。
RapiDxFire qPCR 5X Master Mix GF は、Biosearch Technologies独自のBHQクエンチャーを含むすべてのBiosearch Technologiesのプローブ(Dual-Labelled BHQ、BHQplus、BHQnova、および BHQplex CoPrimers)での使用に最適化されています。BHQ色素は、レポーターとクエンチャーの間の非常に効率的な静的消光により、低レベルのバックグラウンド蛍光を劇的に減少させることが証明されています。BHQ色素は、可視スペクトルにまたがるレポーター蛍光色素と互換性があり、蛍光色素の選択において幅広い柔軟性を可能にします。RapiDxFire qPCR 5X Master Mix GFは、プローブベースのアッセイにも使用できます。さらに、qPCR アッセイの設計を容易にするBiosearch Technologies RealTimeDesignソフトウェアがオンラインで利用できます。診断手順での使用ではなく、研究目的でのみ使用してください。
アプリケーション
- 病原体検出
- 食品安全試験
- バイオマーカーの発見とモニタリング
- 2 step RT-qPCRでの遺伝子発現解析
singleplexおよび5-plex qPCRアッセイで10 DNAコピーまでの高感度検出
Figure 1. RapiDxFire qPCR Master Mixを用いた10倍系列希釈でのSingleplex (A)およびmultiplex (B)の増幅プロット
MS2 ファージRNAからcDNAを合成し、BHQプローブを用いた 5つの異なるアッセイを使用して増幅しました。ここに表示されているデータは、Quasar 705で報告されたターゲットです。テンプレートDNA (5 µL)をRapiDxFire qPCR Master Mix反応混合物(15 µL)に添加し、標準的なサイクリング条件下で実行しました。10-1,000,000コピーのcDNAの高感度で再現性のある検出が達成されました。シングルプレックスおよびマルチプレックス反応の両方について、すべてのターゲットの標準曲線は、90〜110%のPCR 効率と0.995〜0.999のR2 値を生成しました。
反応セットアップ後48時間のベンチトップ安定性で自動化に最適
Figure 2. PCRサイクリング前に室温で経時的に保存された4-plex RapiDxFire qPCR反応アッセンブリーの増幅プロット
RapiDxFire qPCR Master Mix、BHQアッセイおよびDNAテンプレートを含む反応系で、1 時間、24時間および48時間のプレサーマルサイクリングインキュベーション時間をテストしました。それぞれ200 nM BHQプローブおよび900 nMプライマー、FAMとBiosearch Technologies 独自の色素であるCAL Fluor Orange 560、CAL Fluor Red 610、Quasar 670を使用して、4種類のマウスゲノムDNAをターゲットとするマルチプレックスアッセイを標準のサイクリング条件を使用して増幅させました。完全に組み立てられた反応は、10 コピーまでの検出範囲に影響を与えることなく、ベンチに最大48時間置いておくことができます。
信頼できるロット間均一性
Figure 3. RapiDxFire qPCR Master Mix の3つの独立したロットのCq平均値と標準偏差
3つのロットに対してそれぞれ、マルチプレックス反応で4つの個別のターゲットに対応するBHQプローブでテストしました。累積偏差は、3つの異なるロットにわたる10コピーレベルでの各レプリケート(3 x 10レプリケート)間でCq 0.5 未満でした。
RapiDxFire qPCR 5X Master Mixは、困難なマルチプレックス反応における病原体の正確な定量において、他社マスターミックスより優れています。
サンプル | 菌名(1,000,000 copies/rxn) | 菌名 (100 copies/rxn) |
1 | S. typhi | P. aeruginosa & S. liquifacens & E. coli |
2 | E. coli | P. aeruginosa & S. liquifacens & S. typhi |
3 | P. aeruginosa | S. liquifacens & S. typhi & P. aeruginosa |
4 | S. liquifacens | S. typhi & P. aeruginosa & S.typhi |
5 | S. typhi & E. coli | P. aeruginosa & S. liquifacens |
6 | P. aeruginosa & S. liquifacens | S. typhi & E. coli |
7 | P. aeruginosa & S. liquifacens & E. coli | S. typhi |
Figure 4. さまざまなレベルの他の病原性細菌中のチフス菌の定量におけるRapiDxFire qPCR Master Mixと他社のMaster Mixとの比較
一連のマルチプレックス実験を行って、E. coli、P. aeruginosa、S. liquefaciensの病原性細菌のゲノムDNAのバックグラウンドがあるなかでS. typhiを検出しました。BHQプローブ(200 nM)およびプライマー (500 nM)の濃度は各実験において固定で、サーマルサイクル条件は製造メーカーの推奨を使用しました。 各反応は、最終濃度で1,000,000または100ターゲットコピー (表に示されている比率) の5 µLのテンプレートを使用して、20 µL反応ボリュームで実行されました。RapiDxFire qPCR Master Mixは、すべてのサンプルでS. typhiを最も正確に定量し、最も困難なサンプルでS. typhiの存在を確実に検出する適切な感度を持つ唯一のマスターミックスでした。