RapiDxFire Hot Start Taq DNA Polymerase
グリセロールフリーのホットスタートTaqポリメラーゼ
特長
- 迅速な活性化時間
- グリセロールフリーバッファーにて37℃で28日以上の強化された酵素安定性
- 凍結乾燥可能: 凍結乾燥を妨害するグリセロールやその他の成分を含みません。
- 高いバッチ間再現性:ISO13485認証取得工場で製造
RapiDxFire Hot Stat Taq DNA Polymeraseは、Thermus aquaticus由来の組換えTaq DNA Polymeraseであり、60℃未満の温度での反応セットアップ中の不要な非特異的増幅を防ぐ選択ブロッカーが結合しています。酵素活性は、94℃での15 秒間の短い加熱後に回復し、存在量の少ないターゲットDNAの迅速な検出を可能にします。Taq ポリメラーゼは、5’→3’ ポリメラーゼ活性(最大5 Kb のアンプリコン)とdsDNA特異的な5’→3’エキソヌクレアーゼ活性を有し、qPCR 反応における加水分解プローブとの使用に最適です。グリセロールフリー (GF)、Tritonフリー、および高濃度での製品提供は、ダウンストリームの凍結乾燥を可能にし、また、液体形態で堅牢な酵素安定性を提供します(37℃で28日間以上)。これらの機能により、qPCR マスターミックス (および検出アッセイ) の柔軟な調製および保存方法が提供できるだけでなく、より温度の高い環境でのベンチトップ反応セットアップが可能になります。自動化された診断テストを開発している場合でも、ダウンストリーム アプリケーション用のアンプリコンを作成している場合でも、RapiDxFire Hot Start Taq DNAポリメラーゼは、要求の厳しい PCR アプリケーションと日常的な PCR アプリケーションの両方に最適です。
アプリケーション
- 食品媒介病原体の検出
- 診断テストの開発
- バイオマーカーの発見とモニタリング
- 遺伝子発現解析
- SNPジェノタイピング
- コピー数変動 (CNV) 分析
- クローニング
RapiDxFire Hot Start Taq DNAポリメラーゼは、非特異的増幅の防止を厳密にコントロールすることで室温での反応セットアップが可能
Figure 1. RapiDxFire Hot Start Taq DNA ポリメラーゼは、他社3社のHot Start Taq ポリメラーゼよりも優れた性能を発揮します。
比較は、〜89℃で融解ピークを生成する大腸菌遺伝子特異的アッセイを使用して行われました。PCR サイクリング条件には、非特異的増幅を誘導するための35℃での90分間のプレインキュベーションが含まれています。各ポリメラーゼは、SYBRグリーン検出を使用して、25 µLの反応液で1.25 UのTaqとサプライヤーが推奨するバッファーを使用してテストされました。他社競合では全て2 つの融解ピークで見られすべて非特異的な増幅を示します。
15秒の短い活性化時間により結果までの時間を短縮
Figure 2. アッセイ感度におけるRapiDxFire Hot Start Taq DNA Polymerase活性化時間の影響
PCR サイクリング前に 94℃で15秒の短いホットスタートTaq 活性化時間(緑)と標準の2分間の活性化時間(赤)を使用した場合のターゲット検出とでPCR効率を比較しました。RapiDxFire Hot Start Taqポリメラーゼは、遺伝子特異的アッセイを使用して、0、100、1000、10,000コピーの精製ヒトDNAを使用してテストされました。BHQplusプローブとBioRad CFX C1000 Touch サーモサイクラーを使用して、PCR 産物のリアルタイム検出を行いました。
RapiDxFire Hot Start Taq DNAポリメラーゼは、グリセロールフリーの保存バッファーにおいて37℃で28日以上安定
Figure 3. グリセロールフリー酵素保存バッファーにおけるRapiDxFire Hot Start Taq ポリメラーゼの安定性
Hot Start Taq酵素を-20℃、4℃、20-25℃、および 37℃に28日間さらした後、鋳型DNAを含む、または鋳型DNAを含まないコントロール(NTC)を使用して大腸菌遺伝子特異的アッセイをリアルタイムPCRで実行しました。PCR 産物(2.4 kb)の検出は、挿入色素とBioRad CFX C1000 Touchを使用してリアルタイムで実行されました。
製品仕様
- 濃度:5 U/μL (Cat No. 30042-1, 30043-1) もしくは50 U/μL (Cat. No. 30044-1)
- 保存温度:-20℃
- 保存バッファー: RapiDxFire Hot Start Taqは、50%グリセロール、Triton X-100フリーバッファー(Cat. No 30042-1)、もしくはグリセロールフリー、Triton X-100フリーバッファー(Cat. No. 30043-1, 30044-1)で提供
- ユニット定義: 1 単位は、50mM Tris-HCl (pH 9.0), 50 mM NaCl, 5mM MgCl2, 200 μM dGTP, dATP, dTTP, dCTP (未ラベル及び[32P] dCTPの混合), 10 μg activated calf thymus DNA及び0.1mg/mL BSA中において70℃、30分間に10 nmolのdNTPの酸可溶性物質への取り込みを触媒します。
- 品質管理:RapiDxFire Hot Start Taq DNA Polymeraseは、遺伝子特異的プライマーとE.coli ゲノムDNAを使用して機能テストがされています。
- 混入活性アッセイ: RapiDxFire Hot Start Taq DNA ポリメラーゼおよび 10X Hot Start Taq バッファーには、検出可能な混入DNAエキソヌクレアーゼおよび DNAエンドヌクレアーゼは含まれていません。
- 純度:>95%(SDS PAGE)
製品名 | 型番 | 容量 |
RapiDxFire Hot Start Taq Polymerase, Glycerol-Free | 30043-1 | 1000 U(5U/µL) |
30044-1 | 500 U(50U/µL) | |
RapiDxFire Hot Start Taq Polymerase, Glycerol plus | 30042-1 | 1000 U(5U/µL) |
内容:RapiDxFire Hot Start Taq, 10X Hot Start Taq Buffer, 25mM MgCl2
※型番30042-1は、RapiDxFire Hot Start Taqに50%グリセロールが含まれます。