QuickExtract™ Plant DNA Extraction Solution
植物サンプルから迅速PCR-Ready DNA回収試薬
1液・1チューブで様々な植物サンプルから迅速・簡単にPCR-readyのDNAを回収・調整する試薬です。
熱処理のみのプロトコールにより、最短で約8分で様々な植物の葉サンプルから迅速・簡便にPCR-ReadyのDNAを回収・調整可能です。シロイヌナズナやトウモロコシ、スペルトコムギ、豆類など様々なサンプルで使用可能です。有機溶媒も使用せず、遠心操作やスピンカラムも使用しない簡単プロトコールです。また、多検体サンプルの自動化プロトコールにも対応可能です。
特長
- 最短約8分でPCRサンプルを調整
- 有機溶媒など毒性物質を使用しません
- 凍結や粉砕操作を必要としません
- 遠心操作やスピンカラム不要
- 同時に多検体サンプルの処理が可能
用途
- 植物ゲノム研究
- 植物サンプルのハイスループット
- GMOのテストなど
プロトコール
図1:さまざまな植物の葉からQuickExtract Plant DNA Extraction Solutionを用いて抽出したDNAサンプルから増幅したPCR産物です。
植物の葉から抽出したサンプル1 ulに対して、PCR酵素はFailSafe PCR systemを、プライマーはUBC-866を用いて40サイクルのランダム増幅多型DNA解析を行いました。
レーンM:100bpラダー
レーン1: コショウ
レーン2: 大豆
レーン3: スペルトコムギから抽出したDNAにそれぞれ対応します。
図2:シロイヌナズナの葉からQuickExtract Plant DNA Extraction Solutionを用いて抽出したDNAサンプルでのPCR反応で高い再現性が確認できました。
4枚のシロイヌナズナの葉から採取した6個の独立したパンチからDNAサンプルをQuickExtract Plant DNA Extraction Solutionを用いてプロトコールに従って抽出しました。
抽出したサンプル1 ul とシングルコピーのHSC70染色体遺伝子に特異的なプライマーを、FailSafe PCR Systemで最適なPremix中に加え、全量を25 ulにしました。35サイクルの増幅後、一定量を2%アガロースゲルで電気泳動し、SYBR Goldで染色しました。
レーン1〜6: 葉のパンチからの抽出液
レーン7: ネガティブコントロール(葉からの抽出液なし)
レーン8: 100bpのDNAラダーです。期待されるDNA産物の長さは約520bpです。