ファージディスプレイ用コンピテントセル【Lucigen】

Lucigen社では4種類のファージディスプレイ用コンピテントセルを提供しています。

特長

• 抗体ファージディスプレイやペプチドファージディスプレイライブラリーの作製に最適
• 最高効率のTG1コンピテントセルが提供可能：≥4×10¹⁰ cfu/μg
• エレクトロコンピテントセルのSS320とER2738セルの唯一のソース
• アンバーサプレッサーと非アンバーサプレッサーラインで高い柔軟性
• クローニングまたはコントロール反応のための高効率のMC1061F- 細胞
• カスタムで分注して提供も可能

各コンピテントセルの概要

TG1 エレクトロコンピテントセル

ファージディスプレイライブラリースクリーニングのための高効率（≧4x10¹⁰ cfu/μg）コンピテントセルとして調製されたアンバーサプレッサー (supE) 株です。ファージディスプレイやタンパク質発現にご使用いただけます。

遺伝型：[F' traD36 proAB lacIqZ ΔM15] supE thi-1 Δ(lac-proAB) Δ(mcrB-hsdSM)5(rK - mK -)

SS320 (ＭＣ106F‘)エレクトロコンピテントセル

ファージディスプレイライブラリースクリーニング用の高効率（≧4x10¹⁰ cfu/μg）コンピテントセルとして調製された非アンバーサプレッサー株です。（MC1061F'と呼ばれることもあります）。ファージディスプレイに使用される株の中で最も高い形質転換効率を持っています。

遺伝型：F'[proAB lacIqZ ΔM15 Tn10 (TetR)] araD139 Δ(ara-leu)7696 galE15 galK16 Δ(lac)X74 rpsL (StrR) hsdR2 (rK- mK+) mcrA mcrB1

MC1061F- エレクトロコンピテントセル

アンバーサプレッサーを持たないコンピテントセルで、F'エピソームを持たない点以外は、SS320株と同じです。一般的なクローニングやファージディスプレイに適しています。本菌株は繊維状ファージの再感染には使用できません。

遺伝型：F-, araD139 Δ(ara-leu)7696 galE15 galK16 Δ(lac)X74 rpsL (StrR) hsdR2 (rK- mK+) mcrA mcrB1

ER2738 エレクトロコンピテントセル

アンバーサプレッサー(glnV)を持つ効率の高い（≧2x 10¹⁰ cfu/μg）コンピテントセルです。 本菌株はNew England Biolab社 Ph.D.™ Phage Display Kitsとのご使用を推奨しています。

遺伝型：[F'proA+B+ lacIq Δ(lacZ)M15 zzf::Tn10 (TetR)] fhuA2 glnVΔ(lac-proAB) thi-1Δ(hsdS-mcrB)5

Figure 1. Lucigen社エレクトロコンピテントセルと他社製品との形質転換効率の比較

内容：competent cell(2反応(50μL)/tube), control pUC19 DNA, recovery medium

カスタムコンピテントセルの提供

バルクでのご要望の場合、カスタムにて調製して提供も可能です。詳細はこちらをご確認ください。

カタログダウンロード

ファージディスプレイ用コンピテントセルカタログ

コンピテントセルセレクションガイド