RNA 5’ Polyphosphatase
アプリケーション
- 5’三リン酸化RNAを5’一リン酸化RNAに変換して、T4 RNA Ligaseを利用する5’-RNAライゲーションタグ付加法の用途
- RNAの5’末端構造の分析
- 基質となるRNA分子を調製して、EPICENTRE社のTerminator™ 5’-Phosphate-Dependent Exonucleaseを用いる後続の分解反応に
RNA 5’ Polyphosphatase*は、EPICENTRE社が発見・特性評価したMg2+非依存性のリン酸加水分解酵素です。この酵素は5’三リン酸化RNA(一次RNA転写産物など)からγ及びβリン酸を順番に除去します。
5’ pppN−OH 3’ → 5’ pN−OH 3’ + 2 Pi
RNA 5’ Polyphosphataseは、5’二リン酸化末端を持つRNAも5’一リン酸化RNAに変換します。
5’ ppN−OH 3’ → 5’ pN−OH 3’ + 2 Pi
RNA 5’ Polyphosphataseには5’キャップ構造を持つRNA(例:5’ m7GpppN−OH 3’)や5’一リン酸化末端を持つRNA(5’ pN−OH 3’)に対する活性はありませんが、NTPとdNTPはいずれもこの酵素の基質となり、対応するNMPまたはdNMP+無機リン酸が生成します。
(d)NTP → (d)NMP +2 Pi
- ユニットの定義
- 標準的な条件下、37℃で1時間にATPから1 nmolの無機リン酸を放出するRNA 5’ Polyphosphatase活性を1単位とする。
- 保存バッファー
- 0.05 M Tris-HCl (pH7.5)、0.1 mM EDTA、1 mM DTT、0.1 mM NaCl、0.1% Triton® X-100を含む50%グリセロール溶液
- 10X 反応バッファー
- 0.5mM HEPES-KOH(pH7.5)、1 M NaCl、10 mM DTT、10 mM EDTA、1% β-メルカプトエタノール、0.1% Triton® X-100
- 品質管理
- RNA 5’ Polyphosphataseは、検出可能なDNAエキソヌクレアーゼ活性、DNAエンドヌクレアーゼ活性およびRNase活性がないことを確認しています。
*取得済み特許または出願中特許によって保護されています。